先日、第46回中学校総合選手権大会柔道競技が射水市で開催され、我が家の長男も選手として出場しました。中学校の大会としては全国大会出場を懸けた最も大切な試合でした。
結果は準決勝で敗退しました。、北信越大会の出場権は得られたものの、試合内容はいまひとつでした。
実力、体力では他の選手に引けを取っていないのですが、長男が今回決勝へ進めなかったのは、相手選手に負けたというより自分自身に負けたのではと感じました。
一回戦、二回戦とも辛うじて判定勝を収めましたが、下がりながら技を掛けていて、本来の前に出る柔道ができていませんでした。
準決勝では対戦相手にのまれてしまい、掛けた技が返されるのではないかという思いが先に立って、自分の技が出せないままに終わってしまいました。
今回、長男は精神面のトレーニングが技を磨くのと同じくらい重要だということに気付いたはずです。
「優勝」の優という字は”やさしい”と読みます。勝つという強い心だけではなく、優しさを併せ持ってこそ頂点に立てるということです。常日ごろ、相手を思いやる気持ちを忘れずに心を鍛え、練習に励んでほしいです。
とはいえ、小学生以来、大きな柔道大会なかなか入賞することができずにいた長男が三位に入賞できたことは褒めてやりたいです。これからが柔道家としての始まりです。
北日本新聞朝刊 平成20年7月29日(火曜日)